現代文と格闘してます 例題1: 青木保『文化の否定性』(2) 次は要約だ

現代文と格闘してます 例題1: 青木保『文化の否定性』(2) 次は要約だ

はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなグループ日記 - 機能変更、お知らせなどの続き。

次は、前回の構成の把握と段落分けを踏まえて、段落毎に小見出しを附け、要約する。

意味段落に番号を振っておく。

I. (1)(2)

II. (3)〜(8)

III. (9)〜(10)

IV. (11)(12)

まずは段落毎に要約してみた。

I. 二十一世紀も間近な現代は、文化が人類に困難な状況を齎す否定的な作用をするようになった、おそらく人類史上初めての時代である。

II. 文化がコミュニケーションを阻害するにもかかわらず、アイデンティティの核心である文化に依拠せざるを得ないという困難な状況は、情報化と国際化の進むこれからの時代にますます酷くなるだろう。

III. 情報化と国際化が進んで人々の交流が盛んになることで、国民国家の統合原理が解体して文化の単位が細分化すると同時に、一体化しつつある世界を纏める単一の統合原理が求められている。

IV. こうした世界の動きを背景に、日本においても「国際化」を叫びながら「自文化中心主義」の強さが増しているが、日本人も、まずはコミュニケーションを阻害するという「文化の否定性」を認識して、「自文化中心主義」を反省すべきだ。

次に、段落毎の小見出しを附けてみた。

I. 人類史上初めて直面した「文化の否定性」

II. 情報化と国際化の時代が炙り出した、文化に対するアンビバレンス

III. 細分化する文化と一体化する世界

IV. 日本人も自文化中心主義を反省せよ

さてと、なんでこのように要約したのかを説明しないといかん。

読解にはリーズニング、料理にはシーズニング

というわけで、次回に続く。

追記

IVの要約と見出しは良くなかったので次回で修正した。