現代文と格闘してます 例題1: 青木保『文化の否定性』(4) 設問を解く
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ちょっと間が空きすぎてしまったので、順序が逆だけど、先に設問を片付けてしまう。
問1: 傍線部Aについて、「現代の世界の難問」の根底にある「文化そのものの性質」
傍線部Aが含まれているII段落で述べられた、文化の両面に言及されているものを択べばよい。即ち、「第二の本能」であり「アイデンティティの核心」であるという文化の本来的機能と、それが他の文化と相互に比較すると多様性・独自性を持つという派生的特徴の2点だ。
ア・エは、(3)のみで纏めてあるので×。
ウ・オは、(4)-(7)の文化の独自性に触れてはいるが、(8)にある対立とは捉えずに(3)を支持するものとして捉えているので×。
だから正解はイ。
問2:
なんか面倒になってきた…。傍線部の前後を、問1と被らない範囲で使えばいいだろう。IIIを中心に、IIの後ろの方も加える。IIIは要するにこういう流れだ。
情報化と国際化の進展 ↓ 文化の差異が際立つ ↓ ばらばらで話が通じないぞ ↓ 統合的中心が必要だ ↓ 「オレ達が中心だ」と自文化の優位を主張し合う
斯くして、イラクまで十字軍みたいに押掛けたりするわけね。これは余談。
ア: 「自文化そのものについての理解を問い直そう」というのはIVで出てくる著者の主張だから、×。
イ: 「証明された」というのがおかしいね。×。
エ: 「依存」が違うね。×。
オ: 「問いなおされるとともに」――「問い直そう」がIVで出てくる著者の主張だから、×。
というわけで答は、ウ。
問3: 現代社会において、「『文化の否定性』を認識すること」が、なぜ「大変意味のあること」なのか。
この設問文は3つの要素で構成されている。各々に対応するものを書いて、そのままの順で繋げばよい。
- 現代社会において
- どんな時代? →情報化と国際化の時代
- 『文化の否定性』
- どういうこと? →コミュニケーションの阻害要因
- なぜ「大変意味のあること」なのか
- 何の為に? →人類社会の調和的発展
解答はこれ:
情報化と国際化が進展し世界の一体化が進む中、コミュニケーションの阻害要因となる文化の否定性を認識することが、人類社会の調和的発展に寄与するから。
こんな感じかな。なんか変だけど、まあいいや。これ以上ほっとくと解説読む気無くしそうだし。